
いつだったか、朝日新聞の読書欄でこの松本清張の短編集がミステリーの読むべき本として紹介されていた。
それから半年以上は経っているだろう。そのコラムを読んだときはすぐに手に入れて読もうと思った(はずだ)。しかしなかなか手を出さない。他のものに目がうつってしまう。先日ようやく手に入れた。
松本清張の「砂の器」「黒革の手帖」がドラマ化されたのは記憶に新しい。
私はいままで松本作品にはほとんど手を付けていなかった。なんとなく暗いイメージが付き纏うからである。
この「或る『小倉日記』伝」は12の短編が収録されている。通して読んでやはりイメージ通り暗い作品が多い。ハッピーエンドはほぼない。人間のみじめな生き様がこれでもかと書かれている。
私は12の短編の中でも「石の骨」が気に入った。自分自身が考古学に興味があり引かれたのだろう。主人公が直面する、学会の壁、人間のずるがしこさ、田舎の学者の苦労、孤独な人間に避けて通れない壁がいくつも迫る。歴史を変える人間は完璧な人間じゃなければならないのだろうか。
これからは音楽だけではなく、このように本のことについても取り上げていきます。
http://www.kid.ne.jp/seicho/html/
http://www.h6.dion.ne.jp/~mizu2004/index.html
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